「ユニコーン企業」って何?世界を牽引する急成長な会社たち
みなさんは「ユニコーン企業」という言葉を聞いたことがありますか?「ユニコーン」は下の写真のような生き物のことですね。インターネット上では、「ユニコーン」と「ユニコーン企業」の定義は以下のように説明されていました。
ユニコーン:一角獣、額の中央に一本の角が生えた馬に似た伝説の生き物
ユニコーン企業:評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業
「ユニコーン企業」という言葉を生み出したのは、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)であるカウボーイ・ベンチャーズの創業者で、2013年11月の米IT系ニュースサイト『テククランチ』で使い始めたようです。
「ユニコーン企業」は以下の条件に当てはまっている企業のことです。
・創業10年以内
・評価額10億ドル(約1,100億円)以上
・未上場
・テクノロジー企業
創業してから11年以上経過したり、上場したりした企業は「ユニコーン企業」ではなくなります。「ユニコーン企業」は、タイムリミットがあり創業してから急成長することが求められるということですね。なるほど、「ユニコーン」という生き物のように希少価値を持つ伝説の企業ということでそう名づけられたんですね。
米調査会社のCBインサイツによると、現在「ユニコーン企業」は世界で250社超(2018年9月21日現在で274社)あります。そのうち、日本のユニコーン企業はなんと1社です。
ユニコーン企業 260社(2018年8月16日現在)
1位:アメリカ(121社)
2位:中国(76社)
3位:イギリス(15社)
4位:インド(11社)~~~~~~~~~
18位:日本(1社)
未上場企業なのでそもそも公開されている情報が少なく、「ユニコーン企業」と認識されていない可能性もありますが、アメリカや中国と比べると日本の「ユニコーン企業」は圧倒的に少ないので驚きました。
日本発の「ユニコーン企業」は、過去も含めると4社です。
・LINE(2016年7月15日に東証1部に新規上場し「ユニコーン企業」を卒業)
通話やメールが楽しめるコミュニケーションアプリ
・メルカリ(2018年6月19日に東証マザーズに新規上場し「ユニコーン企業」を卒業)
フリマアプリ「メルカリ」のサービスを運営
・DMM.com
総合エンタメサイト
・プリファードネットワークス
人工知能(AI)の開発
ちなみに、アメリカや中国のこれまでの「ユニコーン企業」はこのようになっています。
元ユニコーン企業
・アメリカ:フェイスブック(SNS)、ツイッター(SNS)
・中国:シャオミ(スマホ)
現ユニコーン企業
・アメリカ:ウーバーテクノロジーズ(配車サービス)、エアビーアンドビー(民泊仲介サイト)
・中国:ディディチューシン(交通プラットフォーム)
NEXTユニコーン企業として候補に挙がっている企業の中に、Sansan(クラウド型名刺管理)、エリーパワー(リチウムイオン電池開発)、フリー(中小企業クラウド会計)が挙げられています。いづれもどこかで名前を聞いたことがあるほど知名度がある会社ですね。
起業して10年までに有力な企業だと認められることは偉大な成果です。ユニコーン企業のような勢いは経済に良い流れを作り良い影響を与えるので、重要な存在と言えるでしょう。しかし、ユニコーン企業だった会社がそのあと間もなくして倒産してしまうという事態もあるようです。したがって、ユニコーン企業という結果だけを見るのではなく、なぜユニコーン企業になれたのかという結果の原因に注目することが大事だと思いました。世の中のニーズの移り変わりに柔軟に反応し、トライ&エラーを繰り返し、変化のスピードが速い企業こそ、そのあと何十年に渡って長期に繁栄する経営を続けることができるのではないか、真に社会に貢献しているという証になるのではないかというところが今回の気づきでした。
【参考サイト】